「木の描き方がわからない」
今回は木の描き方を解説していきます。
木を描く時何を意識して描いていますか?
実は木ってめちゃくちゃ簡単なんです。
どんな描き方なんでしょうか?
それでは〜…

目次
木を描くための四つの工程!
まずは木を描くために必要な要素は何か?
まずは木の幹に必要なのは4つの工程です。
- シルエット
- 模様
- 影
- 温度
これだけで木になります!
この中で一番こだわらなければならない工程は模様の部分です。
岩の描き方ではテクスチャーブラシを使って難しい質感をカットしましたが、今回は手書きで模様を描いていきます!
しかし木の質感はそこまで難しくないので安心してください。
ただ線をちょちょって描くだけなので笑
そこから葉っぱを付け足していきます。
葉っぱの工程も4つです。
- 葉のシルエット
- 葉をコピペして描く
- 陰を描く
- 光や空気を描く
この4つです。
この「木の幹と葉の描く工程」は近くにある場合を想定しています。
しかし遠くの木はこれよりも少ない工程で描くことができます。
次章から描き方に移っていきます!

遠くの木の描き方

遠くの木を描く時のポイントは細かく描き込みすぎないことです。
遠くのものは肉眼だろうが、写真だろうが、細部まで見ることができません。
なのでイラストでも同じように
まずは木の幹を描いていきます。

遠くの木の場合、しっかりと描く必要はありません。
なのである程度雑に描いてしまって構いません。
シルエットが木とわかればOKです。
次は木の幹の後ろに葉を描いていきます。色は少し水色を含んだ色にしましょう。

この時点で主に枝の先端に葉をつけ、空白を作るようにしましょう。
またこの時点で木の全体像がある程度決まってしまいますのでバランスを見て描いてください。
次は幹の手前に葉を描いていきますが、ポイントが二つあります。
- 枝に沿わせて葉を描くこと
- 影となる部分い葉をつけること
そうするとこんな感じになります。

陰を描いて立体感を出していきます。

そして葉の光が当たる部分を描きます。

これで完成ではありませんよ。
少し分かりづらいですが、木の幹に模様を描きます。

遠くにある木なので細かく木の模様を描く必要はありません。
そのあとさらに陰を描き込みます。
乗算レイヤーで葉には緑、幹には薄いオレンジを選択し、光源と反対の面に陰を描きます。

そしたら陰の冷たい感じを出すために、今度は薄い青で陰を描き足していきます。

最後に葉の下の方にオーバーレイレイヤーで空気を水色のエアブラシで塗り、同レイヤーに黄色エアブラシで光を描いて完成です。

近くの木の描き方
シルエット
まずはシルエットからですね。
木っぽいシルエットを描きます。

ちょっと変な四角いのがありますが気にしないでください。
この時気をつけることはたった1つだけ。
枝の分かれ目が太くならないように気をつけてください。

特に幹から複数に渡って枝分かれする時太くなりがちになります。
なのでシルエットでは全体的なバランスを見ながら「この木は美しくなるか?」と自問自答しながら調節していってください。
模様
次は模様になります。
模様は木によって違いが出てきます。
普通の木は縦長に模様ができるのですが、今回は違うパターンを描いていきます。

気をつける点としては
- 短く縦に伸び、さらにそれが木を一周するかのように模様が出来ている
- 枝分かれしている部分も同じように描く
- 色はシルエットの色より暗い色、少し明るい色で模様を描いていく
明度に差をつけるだけでなく、彩度にも差をつけると情報量が多くなります。
これで模様は終了です。
影
次はいよいよ影を描いていきます。
影は立体感をつける非常に重要な要素になりますので手を抜かずに描いていきます。
まずは光源を決めます。
その後乗算レイヤーをクリッピングし、光源の反対側になる場所に影を置きます。

この時気をつけて欲しいのは、必ず影を塗る向きを縦方向に塗っていきましょう。
影を塗るときは形に合わせて塗っていきます。
そしたら影を塗った境目を柔らか消しゴムで消していきます。

影を物体になじませていきます。
なじませ方は自由です。
私の場合は「柔らか消しゴム」を使ってなじませることが多いですが、「ぼかしツール」を使ったり「塗った影より薄い色を境目に塗ったり、その方法は様々ですので自分に合ったやり方で描いてください。
それでは乗算モードのレイヤーをさらにもうひとつ作り、影を描き込んでいきます。
影は一色しかないわけではなく、影の中に影ができたりするので二重で影を作る必要があります。二重で影ができる条件として
- 葉の影
- 枝の影
- 木以外の影
この三つが考えられます。
またより立体に見せるために影を濃くすることにも使われます。
今回は影を濃くする方で使っていきます。
この影も光源を意識して反対側に軽くつけていきます。

このときブラシはテクスチャーブラシを使ってさらにザラザラとした質感を出しています。
このテクスチャーブラシはお好みのタイミングで使ってください。
木の模様を描いた後に乗算レイヤーで全体に塗っても構いません。
温度
最後の工程になる温度を描いていきます。
温度は影の冷たさと光の暖かさを描いていきます。
まずは乗算レイヤーをクリッピングし青がかった灰色を影に足していきます。

青い色を使うことによって冷たさを演出できます。
この技はどこにでも使えるので是非色んな場所で使ってみてください。
今度は光を描いていきます。
光を描くときはオーバーレイレイヤーで描いていきます。
加算・発光にしない理由は「光すぎてしまう」ためです。
光そのものを描くときは「加算・発光」を使う方がいいのですが、今回は光っているそのものを描いているのではなく、光に当たっているものを描くのでオーバーレイレイヤーを使います。
エアブラシの不透明度を30まで落とし、光の当たるところに少しずつ塗っていきます。
今回は少し白っぽいオレンジを使ってます。

一気に塗ってしまうと光すぎてしまったり。違和感が残るからです。
これで木の幹が完成しました!
葉の描き方
葉のシルエットを描く
まずは幹の後ろにレイヤーを作り、葉のシルエットを描いていきます。

色は少し薄めのみどりです。
この時のポイントはある程度、間を作りましょう。
全てを葉にも隙間はできますし、そこから光が差し込むと言う表現もすることができます。
そして塗り方もベターだとなるのではなく、ポンポン叩くように一枚一枚の葉を描くようなイメージで描いてください。
さらに葉っぽく見せるために枝に合わせて交互にポンポンしていくと木についてる葉のようになります。

次は幹の前にレイヤーを作り葉を描いていきます。
色は先ほどよりも濃い緑を使っていきます。

こちらも先ほどと同じように「ポンポン」しながら「交互に隙間を作って」描いていきます。

一応注意点として後ろの葉が見えるように描いていってください。
葉を描いてコピペする
それでは次に一枚一枚葉を描いていきます。
描かなきゃいけない数は全部で16枚です
それを四つのグループに分けこのように並べていきます。

色は少しずつ違う方が良いです。
それを作ったら三角形になるようにそれぞれをコピペして組み合わせていきます。

このセットを四つ作ります。
それを枝の先にコピペしてランダムにつけ、よく見えるところや手前側は変形などをして立体感を出していきます。(ちょっとつけすぎたのでもう少し控えめでOK)

こうするととても簡単に木の葉を描けます。
影と空気と光を描く
最後の仕上げで「影、空気、光」を描きます。
影は光源を意識して描いていきます。右上が光源なので左下部分を影として塗っていきます。
乗算レイヤーをクリッピングし、灰色の入った薄い緑で塗っていきます。

影を描いたら柔らか消しゴムで影をなじませてください。
このように影を描くだけでだいぶ印象が変わります。
次は空気です。
空気があるなしではイラストの印象が変わりますので是非描いてください。
オーバーレイレイヤーをクリッピングし、空の色(今回は空がないので青空を仮定して塗ります)を葉の下の方をエアブラシで塗っていきます。

こちらも柔らか消しゴムで塗りすぎてしまった部分を消したり形を整えてください。
ブラシの不透明度は必ず30〜40に下げてください。
最後に光を描きます。
ここは他の風景も考慮しなければならないのですが、今回は先ほど使ったオーバーレイレイヤーで描いていきます。
今回も不透明度を下げたままのエアブラシで右上に光を塗ります。
色は「緑や青、薄緑」など自分の好みで描いてください。今回私は薄緑と青を使います。

光も柔らか消しゴムで形を整えます。
これで葉の完成です!
木の描き方のポイント
遠景の木の描き方のポイント
- 細かい部分は描かない
- 木とわかるシルエットを描く
近くの木の描き方のポイント
- 木の種類によって木の模様を変える
- 葉はコピペで描く
他にも色々な書き方を記事にしていますのでよかったらみてくださいね!
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まとめ
いかがでしたか?
今回は木の描き方を解説していきました。
最後まで読んでいただきありがとうございました!