みなさんこんにちは、冬乃春雨です

今回はプロも推奨する背景イラストの描き方は手抜きが最強という話をしていきます
今回はめんどくさい背景をどうやって手を抜くのか
そのサボる描き方がわかります・・・
そんな方法あるの!?
というかやっていいの!?
だって背景描くのめんどくさくない?
(こいつ舐めてるわ)
みなさん、背景イラスト描く時、手を抜きたいですよね
僕は手を抜きたいです。
でも手を抜くと背景が魅力的に見えない!
手を抜くなんてけしからん!
そう思う人もいるでしょう
しかし背景イラストは手を抜いても魅力的に見える方法はあるし、
言ってしまえば手を抜いた方がいい場合もあります
背景は初心者にとって難易度が高すぎるので、こういう楽をしたいという考え方から徐々に背景を描けるようになった方が挫折せずに済みます。
もちろん
イーヤ、俺は最初から本気でやるぜ!ブラザー!!
という人はそれでもいいと思います
(誰やねん)
でもそういう人でも必ずといっていいほど!
背景イラストを描く時に手を抜く段階に差し掛からなければいけない瞬間が来ます!
なので学んでいて損はありません
というわけで早速行ってみよう!
目次
手抜きでOK!!背景イラストの描き方
手抜き背景イラストを描く時の大前提
手抜き背景の大前提では
手抜き背景を描くための大前提を話します。
これを理解してないと勘違いをしてしまうことになります
下手すれば余計に下手になります・・・
なので!!
絶対にこの大前提は知っておいてください
じゃあ手を抜く上での背景の大前提・絶対条件は何か!
って言うと
見せたい物をしっかりと描き込む
ですね!(ドドン!)
なんで見せたいものを描き込む必要があるのか?
手抜きの背景イラスト描く時に全部手を抜いてしまうと確実に魅力が半減します。
流石にそれをやっては魅力的には見えません。
- 大切なのは手を抜く場所をしっかりと決めること
- 手を抜かない部分を丁寧に描くこと
これが大切です
みなさん神絵師の背景イラストワンドロ、見たことありますよね?
僕毎回こう思います
ワンドロなのになんであんなに上手いんだよ!!!!!(激怒)
って思いませんか?思いますよね?
それ以外は認めません。(強制共感マシーン)
僕はそれを見るたびに、なんでやねん!って突っ込んでます
でもよねくよく見てみるとその背景イラスト
「あんまり描いてない部分」と「1時間で描ける範囲内でたくさん描いてる部分」
この二つがあるんですね。
メリハリがあることによって背景イラストは魅力的に見えるんです
あとでワンドロで描いた作品とか、ワンドロじゃない物でもいいので背景のあるイラストを見てください。確実にちゃんと描いてない部分があります。
大前提は見せたいものをしっかりと描き込む
つまり
→手抜き背景イラスト、そもそも背景制作において大切なのは
・何を描かないのか?
・どうやって手を抜くかではなく、
どうやって手を抜いた部分に目を行かせないか
この2つがめちゃくちゃ重要になってきます
何を描かないか=引き算をするということ
そしてどうやって手を抜いた部分に目を行かせないか=視線誘導
この引き算と視線誘導のテクニックが大切です!
背景イラストの描き方【手抜きテクニック】
それでは引き算と視線誘導のテクニックを紹介していきたいと思います。
手抜きの描き方の本質
引き算と視線誘導のテクニックを紹介する前に、この二つのテクニック・・・
本質があるんです
(本質って言いたいだけやろ・・・)
背景イラストを描くためには手抜きが必要!
↓
手を抜くには引き算と視線誘導が必要
↓
引き算と視線誘導の本質を理解しよう!
今この段階です
先に本質の結論言ってしますと
性質とサポートです
ポイントは性質とサポートなんですね
これ何を指すか?
なんの性質で、何をサポートするのか?
結論、目ですね
「イラストを見る人の目の性質」
「人間の目の性質をサポートすること」がポイントです
これは引き算も視線誘導も同じ考え方です
目の性質をサポートすることで目から入る情報を絞り、印象をグッと引き上げていきます。
例えば、実生活でいうとわかりやすいと思うんですけど、
集中してたら周りの物って見えますか?
パソコンの画面に集中してたら結構周りってぼやけますよね。
全ての情報を目で処理することは本当に不可能です。
見てるところだけに焦点を当てて脳の処理を少なくしてるんですね
そうすると脳に容量の空きができ、考えたり、感じたりする余地が生まれるわけです。
あとは漫画や本なんかはNやZを描くように作られていますよね。ジグザグです。
これも人間の目に合わせて作られています
この人間の目の性質を利用して、手を抜いた背景部分に目線を行かせないようにしようぜ!ってお話しです
じゃあ突然なんですけど、これやってみて欲しいんですね
黒目を今一周回してみてください
今皆さん端から見たら変な人です。
すいません、ふざけました。
今一周してもらってわかったと思うんですけど、ぐるっと円を描いた時って何か認識できましたか?
多分できないと思うんですよ
しかも回そう!と思わないとなかなかきついです。
目は基本的に直線的な動きを好みます。だから目を回す運動は向いていません。
もう1つ例を示すと周りの目線ですね
みなさん周りの人がある人方向だけをみていたらその方向気になりませんか?絶対に向きたくなると思うんですよね。
こういう心理的な視線の動きもあります
こんな感じで目の性質を利用する
つまり構成の技術で目の性質をサポートすることで、イラストのどこをみて欲しいのか、そしてどこを手抜きにするのかを決めることが大切です。
背景イラストための引き算の描き方
では具体的に引き算と視線誘導はどうやってやればいいのか?
まずは引き算からです
引き算でやらないといけないことを説明する前に、背景にある物を描く時に何を描かなければいけないか、それを説明する必要があります。
物を描く時に必要なのは
- シルエット
- 陰影
- 質感
- 光沢
- 温度
この5つの要素です
逆に言えばこれを正しく描いてしまえば、背景にある物は描けるということです。
引き算をする時に必要なのは、この5つのどれかを描かないことなんです。
例えば
・遠景にある木々はシルエットしか描かない
・中景にある茂みは光沢と温度を描かない

(↑この背景イラストも奥のビルはシルエットしか描いていません。でもそれっぽく見えますよね)
こんな感じでこの5つの要素の中から描かない物を決めるんですね。
でもこう思いませんか?
背景イラストのどこにその引き算を使えばいいの?
答えは
見せたい物以外の場所に引き算を行います。
しかし注意点があります。
くれぐれも引き算をする時に描く物自体を引いてはダメです
描く量を減らしちゃダメです
描く要素を減らしてください
描く量を減らすとたちまち手抜きとばれてしまいます。
なのでこれだけは気をつけましょうね!
背景イラストのための視線誘導
では次に視線誘導のテクニックを紹介します。
これはちょっと多すぎるのでポンポンいきたいと思います。
この視線誘導も目の性質のサポートを意識します。
ではまず手を抜くた目に見せたい物を見せるという前提を話しましたが、
背景で見せたい物を前面に押し出す効果を、最大化するためにはどうすればいいのか?
つまり見せたい物の認識をサポートする方法です
それは3つあります
- 見せたい物に光を当てる
- 密度面積を小さくする
- 見せたい部分の描き込み量を減らす
見せたいものに光を当てる

↑
このイラストではキャラに目を向けさせたいので赤い光が当たっています。
つまりキャラに光を当ててキャラに目線を向けさせます
後ろの方のビルはただの長方形が建ってるだけです
密度面積を小さくする

↑
これは背景はシルエットしか描いていません。逆に背景は陰影がついています
つまり背景の要素は5つのうち1つ・キャラの要素は5つのうち2つになります
そうするとキャラだけに目が行きますよね
これが密度面積を小さくするということです
キャラに情報量(シルエット+影)が詰まってますよね。これは背景と比べてキャラは一部分、つまり小さい密度でたくさんの情報量が詰まってます。
見せたい部分の描き込み量を減らす

↑
これは一番にキャラに目が行きますよね。
でも下にあるビルを見てください。
THE雑。
ですよね。
これが見せたい部分の描き込み量を減らすということです
逆にこれだけ雑だと人間の目はそこに向かわなくなります。
こんな感じですね。
これが見せたい物の認識をサポートする方法です。
他にも視線誘導には種類があります
認識の連続というテクニックですね
目で複数のものを連続で認識させるためのテクニックです
全部で4つですね
- 目線
- ジグザグ
- 三角
- 大から小を段階的に連ねるです
まずは目線ですが、
例えば街中を歩いてたらそこにいる人全員空を見たらあなたはどうしますか?
多分空見ますよね。
めちゃくちゃ気になります
つまりキャラクターの目線を1つの方向にやることで
キャラAからキャラBへ見ている人の視線を移動させることができます
つまりAとBを連続で認識してますよね
これが認識の連続です
どんどん行きましょう!
次はジグザグです
物を配置する時にジグザグに配置すると認識が楽なります
ソシャゲのイラストで複数人がいるイラストってありますよね。
ちゃんと見てみるとジグザグになるように描いてあるんです。
機会があったら見てみてください。
次は三角です

↑
これは勇者→龍→紫に光祭壇→勇者
この順番で視線がグルグル回るようになってます
そうすると背景の手抜きがバレ辛くなります。よく見ると雲に隠れる龍の動体がシルエットしか描いてません
最後の大から小を連ねるというのは
大きい物を設置して順番に小さくしていくとそれを辿るようになるって感じです。
小さいものから大きいもので描いても構いません
勇者と龍のイラストでもちゃんと描いてます
この両端にある岩と柱がそれです。
大きいものから小さいものを順番に連ねることで視線を誘導させることができ認識をサポートできます。
この認識の連続を使うことによって視線がぐるぐる同じところを行ったり来たりするので手抜きがばれづらくなります。
背景イラストを手抜きで描こうぜまとめ
はい、というわけですね今回は背景を手抜きで描く方法を紹介しました
ポイントは
【背景イラストにおいて、何を見せたくて、何を見せないか】
これはとても大切な描き方で、何を見せないか、何を描かないか、何をしないかで大きく自分の選択は変わってきます。
背景は手を抜いていい。
その代わりしっかりと見る人の認識のサポートをしてあげてください!
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