みなさんこんにちは
目覚ましは犬の顔面舐めの冬乃春雨です。
「イラストの完成が気にくわない」
「加工したいけどやり方がわからない」
「なんか雰囲気がない」
そんな悩み抱える人は多いはず。
実際に私もそうでした!
どうやったらイラストの雰囲気が良くなるのか?
何をしたら美しいイラストになるのか?
何が足りないのか?
そんな方にイラストの雰囲気のつけ方を解説していきたいと思います。
それでは〜

目次
完成したイラストを雰囲気良く加工する
完成した後のイラストがいまいち何が足りないと思ったら加工をしましょう!
イラストに使える主な加工は以下の通りです。
- レベル補正
- 明るさ・コントラスト
- カラーバランス
この3つです。
【イラスト加工】明るさ、コントラスト

まずはレベル補正から
トップバーの「レイヤー」→「新規調整レイヤー」→「明るさ、コントラスト」から選択します。

ここで明るさとコントラストが選択できます。
ここでは明るさを落として、コントラストを上げました。

今回使ったイラストが雰囲気明るめだったので暗くしました。そのままでは暗すぎになってしまうので、コントラスト少し強めました。
【イラスト加工】レベル補正

「レベル補正」と「明るさコントラスト」は似ていますが、違いがあります。
レベル補正は「暗い場所」「明るい場所」を識別して、明るさを調節できます。
黒い▲を右に持って行くほど暗くなり、

白い△左に持ってくほど明るくなります。

あまり明るすぎると変だったので黒を強めて、少し白くしました。

【イラスト加工】カラーバランス
上の2つは明度のみをいじる加工でしたが、カラーバランスは色を操ります。

「シアン、マゼンタ、イエロー、レッド、ブルー、グリーン」の色が加えられます。
さらに「シャドウ、中間、ハイライト」をそれぞれ選択できるようになっています。

今回は「中間なマゼンタ」「シャドウにブルー」「ハイライトにイエロー」を少しずつ足していきました。



以上の3つがイラスト完成後に加工するものです。
しかし完成した後からじゃないと加工できないかというとそういうわけでもありません。
今回は一番上に「新規調整レイヤー」を置いていますが、そのレイヤーを途中においても問題ありません。
それは使用者の自由になります。

イラストを加工せずに雰囲気をよくするには?
イラストに雰囲気を出すのを加工に頼ってるだけでは心もとないですし自分の技術も上がりません。
なので加工する前の段階から雰囲気を良くしようとするべきだと思います。
しかしどうやったら雰囲気のいいイラストに仕上がるのか?
一つの原因としてパーツを一つずつ描いてるのではないかなと思います。
人を描く→近景を描く→中景を描く→遠景を描く
このようにやっていませんか?
着色をするときは構いませんが、ラフを描くときは必ず全体を見ながら描くようにしましょう。
そうでないとイラストにまとまりが出ません。
しかしそれでも雰囲気良くに見えない。
そんなときは原因はこの二つかもしれません。
「単調」かつ「どこを見ていいかわからない」
この二つは最初に陥りやすい穴です。
たまにそのような失敗を私もやってしまいます。
その失敗例がこちらです。

春っぽいイラストを描きたかったので青、ピンク、黄色などを使い制作しました。
しかし春っぽさを追い求めてしまったせいか、イラストが単調になってしまいました。
また桜がメインなのか、キャラなのか、電車なのかが少しわかりずらいですね。
これを解消することによってイラストの雰囲気をよく見せることができます。

イラストを印象的に雰囲気良く見せるポイント
前章で何が原因か理解できたと思います。
まとめると
- パーツごとに描く
- 単調
- どこを見ていいかわからない
この三つを解消すればイラストを印象的に魅せることができます。
合計で6つあります。
順番に見ていきましょう。
「イラストの雰囲気を出す】ラフの描き込み
まず一つ一つのパーツを描くのをやめ全体的に雰囲気を確認しながら描くことが重要です。
しかし着色や清書の時はどうしても一つずつに描いてしまうという人もいます。
私も一つずつ描く派です。
なので解決策としてはラフの時点で着色まで行い、影や光などの細かな色合いも決めてしまいます。
ラフなのでそんなしっかりと描き込む必要はありません。
雰囲気を決めると行ったほうが正しいです。
なぜラフの時に決めてしまうかというと、私たちが頭の中で思い浮かべるものには限界があります。
その限界とは見たことないものぼんやり頭にあるものは正確に描けません。
完成させながらどうするか何を配置したらいいかを考えていきます。
(想像力豊かな人は最初から頭の中で完成品が既にあるでしょう。)
頭の中で最も想像しずらいのがイラスト全体の雰囲気や印象です。
何を描くかはイメージできてもそれを一つずつ配置して、一枚の絵として脳内で完成させるというのはなかなか至難の技ではないでしょうか?
だからラフの時点で雰囲気を決めてしまえばいいのです。
そうすれば雰囲気が悪くなることはありません。
【イラストの雰囲気を出す】光と影
イラストの雰囲気において「光と影」は最重要です。必ず押さえておきましょう。
ラフを描く時に何を注意して描いたらいいのか。
結論から言えば「光と影」です。
光と影はイラストを魅力的に見せ、雰囲気が非常に良くなり絶大な効果を発揮します。
普段絵を描く時は影や光は立体感を出す程度しか使用しません。
しかし光と影はイラストの雰囲気を左右するほど重要なものです。
先ほどお画像を見てください。

これに光と影はありますか?
多少はありますが、それは物を立体的に見せるために描かれた光と影です。
では雰囲気良く描かれた光と影はどのようなものか?

こんな感じです。
このイラストでは人物や物体自体の影だけではなく、光が当たった時に発生する日影を描いています。
そしてそれに合わせて光を描いています。
光と影どちらが重要か?と聞かれたら迷わず影と答えます。
光を輝かさせるためには影がなければなりません。
「明るいところと暗いところ」どちらでライトをつけたらライトの光は明るいか?
そんなのは必ず暗いところに決まってますよね。
光を描く時は必ず影か暗い場所を描いてください。
それがイラストを雰囲気良く見せるコツです。
なのでラフ時には「光と影」を描いたほうがいいでしょう。
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色の組み合わせ
色の組み合わせはとても難しいですよね。
何に何を合わせればいいのか、一歩間違えれば台無しですからね。
基本的にイラストの雰囲気を決めるだけなので全体の印象が良くなればいいのです。
目を引く箇所に印象的な色を置けばいいので、配色は簡単だと思います。
基本的には2色しか使いません。
その二色とは寒色と暖色を組み合わせるだけです。
簡単ですよね。
よく使われる色は「水色」と「オレンジ」です。
これは「空の色」と「地面にあるライトの色」というように現実世界でもありそうな配色なので、違和感なく組み込むことができます。
他の色も使うことができますが、組み合わせの大体は「反対色」です。
なので反対色を最初から決めていなくても描きながら色相リングをいじって決めてもいいと思います。
視点誘導
色と影の部分ができたところで次に考えることは「見せる場所を限定する」ことです。
「どこを見ればいいかわからない」の解決方法は視点誘導でなんとかなります。
視点誘導とは何か?
視点誘導とはその名の通り、視点を一番見せたい部分に目がいくように誘導する技術のことです。
それをイラストに組み込むことによって「どこを見ていいかわからない」という現象をなくします。
イラストにおいて一番目の止まる場所は人物です。
なので人物メインのイラストであれば下のように周りの背景をぼかすだけで何をメインなのかがとてもわかりやすくなります。

また色合いや発光加減によっても視線誘導をしやすいです。
ディティール
次はディティールですが、ディティールとは細かさを表しています。
また英語表記で「detal」『詳細』を表す単語でもあります。
その解釈は自由ですが、「物量的細かさ」と「イラストの詳細設定」が関係してきます。
物量的細かさ
これは純粋に細かく描き込むという意味です。
これは魅力だけでなく視線誘導にも関係してきます。
視線誘導の技術に「描き込みと空白」があります。
それは「一部を空白にして残りを描き込む」または「一部を書き込んで残りを空白にする」技術で、そのように描かれたものではより少ない面積の方に目が行きます。
新聞を見て最初に目が行くのは「見出し」か「写真」ですよね。
新聞は文字がたくさん同じ大きさで書き込んであるところに「空白の多い大きな見出し」や「写真」があるとそちらに目が行き何が描いてあるかわかりやすくなります。
それを利用して、細かく描き込むことで「イラストの魅力」と「視線誘導」のどちらも描くことができる一石二鳥な技術です。
イラストの詳細設定
こちら視線誘導は関係ありません。
詳細設定とはそのイラストの世界観やキャラクターの性格によってデザインを整えることによって一貫性が出て、雰囲気が良い魅力的なイラストに仕上がりになります。
ファンタジーな世界観にするのか
学生をメインに置くのか
雰囲気の統一性で魅力を確保できます。

まとめ
いかがでしたか?
今回はイラストの印象について解説していきました。
印象的に魅せるには
- ラフを描き込む
- 光と影
- 色の組み合わせ
- 視線誘導
- ディティール
- 構図
になります。
参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!