みなさんこんにちは
冬乃春雨です。
イラストを始めたばかりの人はイラストをどう描けばいいかわかりませんよね。
何に気をつけてイラストを描けば上手いイラストになるのでしょうか?
今回はその超基本を身につけてもらおうと思います。
それでは〜…

目次
イラストを描くための超基本
上で述べた通りこんかいはイラストを上手く描くための超基本的な描き方を紹介します。
順番に紹介していくと
- 物を立体で捉える
- いろんな形の立体を描けるようにする
- 図形を組み合わせて形をとる
- 色んなポーズを取ってみる
- 影の基本
- 光の基本
- 人体の基本
- 空気遠近法
こちらの4つがイラストを上手く描くための基本になります。
それでは早速見ていきましょう!
初心者がイラストを描く時の基本
[初心者基本1]物を立体で捉える
まず絵を全く描いていない人や描くのがあまり得意ではない人は「物を立体として捉える練習」をした方が良いです。
イラスト、特にアニメ調だったり、リアル寄りだと立体感をつけて魅力を上げていくことが多いです。
そのため立体感のない絵になってしまうと作画的に崩壊していることになります。
まずはリンゴやペンなどの形が単調な物を立体で捉えることをお勧めします。
まずは写真を取り込んでそこに線や点線を引いて立体感を掴みましょう。

まずは初心者の導入としてこのようなところから入ることをお勧めします。
[初心者基本2]色んな形の立体を描けるようにする
立体を捉える練習が済んだら実態に立体を描いてみましょう。
初心者がいきなり物を立体的に描くのは大変です。なのでパースが重要になってきます。
パースとは「遠近感を捉える物」と覚えておくと良いと思います。
私はパースブラシがありますが、ない人はネットから拾ってきて写真を取り込んで描いてみてください。
ちなみにこのパースブラシはよー清水先生のキャラの背景の描き方教室で手に入ります
このパースを使って立体的な図形を描いていきましょう。
単なる立体的な図形ではなくて「透明で」立体的な図形を描いてみましょう。
ブラシがある人はパースブラシのあるレイヤーの不透明度を下げてください

このブラシがない人は写真を拾ってきて、(読み込み)→(フォトライブラリー(iPad))から写真を読み込み、

ラスタライズをして不透明度を下げよう!

立方体 三角柱 円柱 などなど算数の授業でやったような立体的な図形を透過させて描けるようにしましょう。
もちろんパースに合わせて描いてください。
そうでないとパースの意味がないですからね。
立方体はパースに沿って描けばいいので簡単です。正四角形を描いた後パースに合わせて線を引いていきます。
その要領で三角柱も描いてみましょう。要領は同じで三角柱もパースを使いながらな描きます。

こんな感じで透明で立体的な図形をたくさん描いて立体感を養ってください。
[初心者基本3]図形を組み合わせて体を作る
それでは今描いた図形を元に人の形を描いていきます。

このような感じです。
今回は女性を想定して図形を組み合わせました。
図形をそれぞれ使うことによって先入観による作画の違いを防ぐことができます。
基本的には立方体しか使いませんが、くびれから骨盤にかけては四角錐を使っています。
これは女性の体はとても体のラインがくっきりしているので、特徴的な部分はこの時点で形とったほうが良いです。
しかし「図形を使って体を描いたけど実際にの体を描く時に役に立つの?」
と思う方もいるかもしれないですね。
安心してください!この図形を使った人体模型を作った理由は人の体の形を把握するだけではありません。
陰を描く時にも役に立つのです。
例えば左側から光が当たれば青の面が陰になりますよね。

図形で人型を描くのは陰を描くのにも役に立つんです!
[初心者基本4]ポーズをとってみる
図形を組み合わせたキャラを使ってポージングの練習をしてみましょう!
いきなり人で描くと難しいかもしれませんが、図形で描けばそんなことはありません。

簡単にいろんなポーズが描けますね。
ポーズはこの記事だけでは説明しきることができないのでポーズに関する本を貼っておきます。
私も参考にしたものなので試してみてください!
デジタルで描く! 「刀剣+ポーズ」イラスト真剣講座 キャラクターに命を吹き込む、動き・表情・シーンの秘伝技[基本5]影を極めて上手いイラストを描こう
影についてあまり重要視されていない人がたまにいます。しかしほとんどのイラストには影が使用されていて、影が及ぼす影響はとてつもなく大きいのです。
もちろん一般的に使用できるようなイラストに影がないことはあります。一般化されたイラストは影や質感を排除して描いているのでむしろ必要ないんです。
しかし私たちが描こうとしているのはこんな感じの絵ですよね?↓

こういうイラストを描きたい人は影をしっかり描かないといけません。
それでは本題に入りましょう。
まず影には2種類あります。
「立体的に描くの影」と「光が物に邪魔されてできる影」です。
この2種類の違いを上のイラストで解説すると
「立体的に描く影」は人物の背中の暗い部分を指します。
この影がないとそもそも人が立体的に見えなかったり、物足りない印象になったりします。
もうひとつの「光が物に邪魔されてできる影」は廊下や畳にできてる暗い場所を指します。いわゆる日影です。
この影があることで風景が正確になります。
この2つの影を理解することがイラストを上手く描くための基本です。
さらに基本に忠実にになるなら以下のことを意識してください。
- 太陽の光が作る日影は輪郭がはっきり見える
- 照明でできる日影は輪郭がぼやける。
- 「立体的な影」と「日影」を比べると日影の方が暗い(立体的な影と日影ができる物体の色が同じの場合)
以上のことを意識してイラストを描いてみてください。
- 【陰影の描き方】影をマスターしてイラストを魅力的にしよう!
- 陰影の描き方が分からない人は多いです。さらに「影」を本当に理解してる人も結構少ない。今回は影の描き方がわからない人に描き方や考え方、重要な点をまとめて解説していきます。
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[基本6]光源を決めて正確なイラストを描こう
2つ目は光源です。
さっきのイラストでも右上から光が差していることがわかります。

影が基本になるなら、光も基本になりますよね。光がなければ影はできませんから。
光源、つまり光の何を理解すればいいか?それは光にはどんな性質があり、イラストに対してどう反映すればいいかを理解しましょう。
そこで役に立つのが光の性質です。
光はただ明るいだけではありません。屈折したり、反射したりと地球上の物とぶつかることで様々な現象を引き起こします。
それをイラストに反映させるのです。
イラストに光があるとそれだけで魅力的なイラストに近づきます。
詳しく話すと長くなってしまうのでどんな光の性質があるのか下の記事を読んでみてください。
- 【イラスト】効果的に光を描くにはある条件が必須!その条件とは!?
- イラストや絵を描くときに光というのは絶大な効果を発揮します。光を差し込ませればいいイラストになることが多いです。しかしそんな便利な光でも効果を発揮するイラストとしないイラストがあります。なぜか光の表現を使ってもうまくかけないという方はこちらをご覧ください。
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[基本7]人体の構造を知ってキャラクターを描こう
これはもうみなさん当たり前のようにやってるのではないかな?と思っています。
体の骨格が変な方向を向いていたり、ありえない位置に耳があったり、バランスが崩れるとそれだけでイラストの魅力が半減してしまいます。
さらにこの人体の構造とは単に人だけを指していません。その他の動物の体の構造も基本に含まれています。
もちろんそんなに細かく知る必要はありません。大まかなアタリを描いて、バランスよくイラストを描くことが目的です。
ではなぜ体の構造を理解しないといけないのでしょうか?
答えは簡単です。魅力が半減させず、正確かつ安定的に描くためです。
どんなにイラストの雰囲気が良くてもキャラクターが崩れていたら総崩れです。
基本の構造を抑えることが魅力的なイラストを描く第一歩だと思ってください。
体の構造は他の記事にしていますので是非参考にしてみてください。
- 【イラスト】女の子の体の描き方!実はコツは二つ!?
- 体の描き方を解説していきます。頭でっかちになったり、手が小さくなったりバランスで悩んでいませんか?そんなときは体を簡易化してある程度大きさを決めてしまえばいいのです!その方法を解説していきます。
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さらに体の構造を理解しバランスよく描ければ、どんな角度、どんなポーズでも描くことができます。
もう載せませんが上で載せたイラストでも難しいポーズのキャラクターがいます。
基本を抑えているからこそ様々なイラストが描けるようになるのです。
[基本8]空気遠近法で遠くのものを描こう
最後は空気を描くことがとても重要です。
空気を描くとはあまり耳慣れない言葉だと思います。もちろん空気を描くわけではありません。
空気があるように描くのです。
その基本として有名なのが空気遠近法です。
空気遠近法とは遠くのものを見ると空の色と同化して色が混ざるのでそれを描く技法を指します。
このイラストみたいな感じです。

遠くにある山の色が少し水色っぽくなっているのがわかると思います。
実際に山やビルなど遠くのものを見てみると実際の色とは違う色になっていることがわかります。
ではなぜこれが基本になるのでしょうか?
もちろんこれを描かなくもイラストは成り立ちます。
しかし空気遠近法を使うことで「何を注目させたいか」がはっきりしてくるのです。
この「何を注目させたいか」はイラストを描くことにおいて重要な考え方です。
むしろ基本といっても良いと思っています。
その第一歩として空気遠近法を使ってみてください。

まとめ
いかがでしたか?
今回はイラストを描くための超基本的なことを解説していきました。
少し振り返ってみましょう。
イラストを描く基本
- 「立体的な影」と「日影」を理解する。また影の写り方も注目すると発見がある。
- 光の性質をイラストに反映させる。
- 人体の構造を理解し、正確かつ安定的、尚且つ魅力的なキャラを描く
- 空気遠近法でリアルを表現しつつも「注目させたいもの」を表現する。
これら4つのことを守ってイラストの練習をしてくださいね!
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました!